ケイスリーは、厚生労働省によるHPVワクチンの積極的勧奨再開をうけ、HPVワクチンの接種普及やHPVに関するリテラシーの向上をめざす取組みを2022年1月より、開始いたします。
ー取り組み開始の背景ー
子宮頸がんは女性の子宮にできるがんです。日本では毎年約1万人が新たに同疾患と診断され、毎日8人もの人が命を落としています(※1)。生死に関わらない場合も、患者の約9割で子宮摘出などの負担の大きな治療が必要とされています(※2)。
一方で、子宮頸がんは、HPVワクチンの接種と子宮頸がん検診の両方を行うことで、効果的に予防することができます(※3)。日本では、2013年から小学6年生から高校1年生相当の女子を対象に、ワクチンの無料での定期接種が開始されています。しかし、過去8年間、様々な背景から積極的勧奨が差し控えられていました。HPVワクチンの存在や無料接種の対象年齢を知らない人も増え、接種率は1%程度に留まっています(※4)。
2021年11月に、厚生労働省は対象者に対し積極的に個別通知を送る積極的勧奨の再開を決定しました。2022年4月以降は、対象の女子を持つ世帯に対し、自治体からHPVワクチン接種の案内が送付されることになります。また、積極的勧奨の差し控え期間に接種期間を逃した人に対するキャッチアップ接種もあわせて開始され、この対象者に対しても個別通知が行われる予定です。
ー今回の取り組みについてー
自治体においては、対象女子および保護者が同ワクチンの有効性と安全性、HPVの感染リスクなどを理解し、安心して接種にのぞめるような情報の提供が求められます。最新のエビデンスを活用した正確で分かりやすい情報提供、子宮頸がんの予防行動を適切なタイミングで後押しするための対象者の気持ちに寄り添った情報提供を促進するため、本事業を開始しました。
ケイスリーは行動科学と人工知能を活用したGovTechプロダクト「BetterMe」の提供を通じ、子宮頸がんの予防行動を促進する情報提供を支援します。
以下のような自治体、および教育関連機関(定期接種対象である小学校から高等学校、および教育委員会等)のみなさまのご活用を想定しています。
・積極的勧奨再開を受けて、いち早くHPVワクチンの接種普及を進めたい ・まずは学生、保護者のHPVやワクチンに関するリテラシー向上に取り組み、HPVワクチン勧奨に向けて市民の理解を得たい ・HPVワクチンと合わせて重要な子宮頸がん検診の勧奨にも取り組みたい
情報コンテンツは、HPVに関する最新のエビデンスを分かりやすく伝える活動を手がける日米の産婦人科医・小児科医・行動科学者集団「みんぱぴ!」(一般社団法人HPVについての情報を広く発信する会)の監修を受けています。
ケイスリーは、「意思決定を革新し、よりよい社会を実現する」をミッションに、自治体や教育機関との協働を通じ、女性の健康を応援していきます。
ーBetterMeとはー
社会課題が山積みとなっている現代日本において、効率的・効果的な課題解決手法の開発と社会実装を同時に行い、より良い公共施策を実現するために生み出されたGovTechプロダクトです。行動科学、人工知能、SMS(ショートメッセージサービス)の3つを組み合わせることで、行政DXを推進し、市民の行動変容につながる公的通知を実現します。
ーケイスリーの健康支援関連業務ー
ケイスリーは若者や女性、子育て世帯等を含む幅広い市民の健康支援を推進しています。
・新型コロナワクチン・リテラシー向上サービス
・若年層コロナワクチン接種率向上施策
・子育て支援
ー参考文献ー
※1 国立がん研究センター. 最新がん統計.
※3 日本産科婦人科学会.
※4 WHO | Data, statistics and graphics
ー本件に関するお問い合わせ先ー
ケイスリー株式会社
担当者:⼀宮恵
連絡先:contact@k-three.org
ー本件のリリース本文ー
Comments