研究と実践をつなぐ場—OISTこども研究所ステークホルダー・ミーティング参加レポート
- ケイスリー株式会社
- 3月10日
- 読了時間: 3分
2026年2月23日、沖縄科学技術大学院大学(OIST)にお招きいただき、OISTこども研究所が主催したステークホルダー・ミーティングに参加しました。
本イベントは、2024年度に弊社が受託した「様々な発達特性を持つ子どもにかかわる保護者や事業者の方へのインタビュー調査事業」からのご縁で招待いただいたものです。
■ 地域の実情とビジョンが交差する対話の場
「子ども・家族支援における実践と研究をつなぐ」をテーマに、行政・支援機関・関係団体の皆さんが一堂に会する場。エンパブリック株式会社代表の広石拓司さんのファシリテーションのもと、地域における取り組みや課題、将来に向けたビジョンが率直に語り合われました。
インタビュー調査事業で興味深い事例として取り上げられたうるま市や竹富町の関係者の方々も参加されており、沖縄の地域ごとの多様な実情が重なり合うような、密度の濃い時間になりました。
■ 「沖縄みらい地図」がもたらす気づき
弊社からは、この1年の間に取り組んできた「沖縄みらい地図アクション」についてお話しさせていただきました。71団体・104人へのインタビューをもとに課題構造を可視化した「沖縄みらい地図」のこと。そこから見えてきた構造的な課題(支援現場と企業の断絶、対話の場の不足、インセンティブのなさ等)。そして、それらを打破するための3つのアクション(キャラバン・シンカ・チャイルドレンズ投資)について紹介しました。詳細はこちらの記事を参照ください。
参加者の皆さんからは、「課題が見える化されることで、自分たちの立ち位置が初めてわかった」「支援現場と企業をつなぐ具体的な仕組みが必要であり、その時の対話のきっかけとして利用してみたい」といった心強い声をいただきました。
研究者の視点と実践者の視点が交わる場ならではの、鋭い問いもたくさんいただき、改めて「地図」を持ち寄って話すことの力を実感しました。
■ 示唆深い、自治体の先進的な取り組み
うるま市では産学官民連携でこどもたちを包括的に支援する場を持ち、医療との連携も行っているということ。竹富町ではこどもに直接的にかかわらない部署も含めた全ての部署が横断的にこどもみらい会議を行っていることなど、他の分野にとっても示唆深い、多くの学びをいただきました。(うるま市のみなさんの「こども未来部」のお揃いポロシャツがすてきでした!)
後半のワークショップでは、それぞれのよい点・真似したい点、共通点などがポストイットで見える化され、多面的に意見交換する機会をいただきました。沖縄みらい地図アクションの観点からは、「協働をデザインする」実践知と、沖縄の課題構造へのアプローチが交差する手応えがあり、今後の連携への期待が高まる時間でした。
■ 複雑な社会課題に向き合うために
研究と実践は、ともすれば別々の世界に閉じてしまいがちです。でも、複雑に絡み合う社会課題に向き合うには、この二つが対話し続けることが不可欠だと、今回あらためて感じています。OISTこども研究所の皆さん、ご一緒した参加者の皆さん、ありがとうございました。

